2006年11月09日
超小型・低価格オシロと低歪オシレータの新製品
シリコンハウス1階は主に電子工作キットや雑貨を扱っていますが、キットと一緒に測定器の購入を検討される方用にテスターも置いています。通常の工作ではテスターで十分なのですが、もう少し踏み込んだチェックや性能向上を目指す時はやはり定番のオシロスコープがほしくなってきます。
しかし2階の測定器フロアにあるようなオシロスコープは大きいし、一番安いものでも48300円と価格も高いためおいそれと買えません。
そんな方に最適な低価格でコンパクトなオシロスコープを新たに扱い始めました。
メーカーは古参の国産オシロスコープメーカーのケンウッドで、1チャネルで帯域が5MHz(-3dB)と、本当に最低限の機能しかありませんが、そのことが逆に正確な測定を必要としない波形モニタ的な目的に向いています。
機能を絞り込んで操作子が減ったことを生かすためにたいへん小型に仕上がっていますが、波形品質はしっかりしており、オーディオ信号はこんな感じ、レコーディングに便利なリサージュ波形はこんな感じです。
古典的なオシロスコープ（中央）と比較するとこんな感じです。（左：AD-8626、中央：Tek 465、右：CO-1305）
もう一つ紹介します新製品はオーディオ用の低歪発振器、AD-8626です。
この発振器は写真で見てもらうと一目瞭然ですが、CO-1305と並べて使うために設計されたかのように、ほぼ同サイズとなっています。
発振周波数帯域もCO-1305と組み合わせて使いやすい帯域をカバーしており、メーカーは違いますが同一シリーズのような仕上がりです。
先のオシロスコープの件と同様、この発振器も2階の計測器フロアで扱っているものほど本格的なものではなく、あくまで入門用に使いやすく、コンパクトに低価格に仕上がっています。
一方でこの測定器の非常に大きな長所として、歪率がとても低いことが挙げられます。2階の計測器フロアで扱っている発振器（ファンクションジェネレータ）は専用ICを使用して信号を出していますが、このAD-8626はあえてディスクリート部品を組み合わせて作る古典的な低歪回路を採用し、非常に綺麗な信号を発振します。
その結果、歪率は2階のファンクションジェネレータと比較してオーディオ帯域では50倍も良い値になっています。
超がつくほどシンプルな入門用オシロスコープは税込み36750円、非常に綺麗な波形でオーディオ用途にはうってつけの低歪発振器AD-8626は35910円で1階にご用意しました。
キットと一緒に買う際のご質問も含めて、ぜひ気軽に店員まで声をおかけください。
写真と文：近藤
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