2006年12月01日
伝説の名著が完全復活！
1983年に出版され、四半世紀近く読み継がれてきたものの惜しくも絶版し、2003年に一度だけ復刊するもすぐにまた絶版となり、一時はオークション等で高値で取引されるほど人気のあった名著がついに復刊しました。内容としては83年発行の原著を引き継ぎつつ、微細な間違いの修正に、近年の高周波事情（主にアマチュア無線のWARCバンド）に対応した解説を加筆し、FETを用いたH型ミキサといった原著が発行された後に世に出た技術の解説が追加されています。
原著に無かった特筆すべき追加記事としてはダイオード・トリプラと呼ばれる奇数次の周波数逓倍器で、従来より解説されていたダイオード・ダブラと組み合わせて非常に自由度の高い高周波信号の処理が可能となる回路と、コアごとに詳細に解説された動作条件のデータです。
抵抗やコンデンサと同様の受動部品でありながら、なかなか扱いにくい印象を受けるコイルとトランスについて、本著は「インダクタとはなにか？」から徹底的に解説しており、インダクタという部品の入門書としても、それらを応用した高周波回路の入門書としても非常にお勧めできる書籍です。
著者：山村英穂
発行：CQ出版株式会社
題名：改定新版 定本 トロイダル・コア活用百科
価格：3360円（税込み）
文：近藤
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