春になったよ、花見に行こうKITT復活!?

2007年04月07日

隠れた最強の入門書

3c282598.jpg 本書は数ある電気・電子の入門書の中でも突出した内容を誇ります。
枕に「サウンド・クリエイターのための」とあるとおり、本書は音楽に興味のある人向けの内容で構成され、少しでも演奏や製作、鑑賞に興味のある人なら一度は接している単語や用語を活用しながら電気とは?、ということを徹底的に噛み砕いて解説してあります。
 一例として、通常の解説書では記述があっても最後の方、書籍によっては省略されていることすらある「dB」や「rms」とい単位を本書で第1章の(全240ページ中)11ページ目から登場します。
「シールド」なんていう単語にいたっては1ページ目から登場しますし、オーディオの世界では馴染み深い「VU」という単語もオームの法則を解説する手前に出てくるほどです。

 書籍の内容としては電圧とは?から始まってオームの法則から抵抗、コンデンサと進みインピーダンスとは?と進んでいきます。
(先に電圧を解説しオームの法則を後に持ってくるのが本書の特徴を良くあらわしています)
 本来、かなり漠然とした概念になりやすいインピーダンスについて、通常の書籍は通常はあいまいな言い方や教科書的な言い方で逃げていたところですが、本書は音楽に関すること、という切り口を持っているので真正面から徹底的に解説することに成功しています。
 その後はアンプ、トランジスタとFETと解説が進み、アナログ回路の最重要パーツであるオペアンプの解説に進んでゆき、最後に今日ではとても貴重になった実用回路集(ほとんどが音楽系)が収録され、半田付けの方法やオペアンプのサウンドキャラクターの解説まで載っています。

 最近、自作のエフェクターを楽しまれる方が増えていますが、記事そのままのコピーから少しオリジナリティを出したいと思っても何から手をつけてよいのかわからないことが多いと思います。
 音楽が好きで電子回路にも興味があるんだけど、電子技術書はちょっと難しい、という方には、十分なバックグラウンドと経験から執筆された頼れる内容の本書を強くお勧めします。

 私(レビュアー)がこの本の旧版で難解スネーク相手に悪戦苦闘しながら色々と勉強させてもらったという贔屓を抜きにしても、今まで見てきた数々の書籍の中で「最も優れている」と断言しても良い名著です。


著者:大塚明
発行:洋泉社
題名:サウンド・クリエイターのための電気実用講座
価格:3045円(税込み)


文:近藤

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サウンドクリエイターのための電気実用講座


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1. サウンド・クリエイターのための電気実用講座  [ もぼなもな書房 ]   2009年09月14日 13:44
サウンド・クリエイターのための電気実用講座 エレキ職人を志すのならばこれは外せません。一冊目に読むべき本です。目に見えなの..
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