2009年12月01日

イヤホン/ヘッドホンの断線をなおす 〜実践編〜

昨今の携帯オーディオプレイヤーの普及に伴い、イヤフォン、ヘッドフォンも様々なブランドから良さげなものがたくさん出てます。私もAKG K27iというモデルを愛用しております。
ところが!
ある日片方の音が出なくなりました。断線だ!
どこかが断線してるんだろうと、コードをいじくってみましたが、ノイズすら鳴らないのでドライバユニット部分もばらしてみました。

てすと
音は出るので、スピーカー自体は生きてるようです。
でも、どこで断線してるのか分からなければ、どこを修理すればいいかも分からないじゃないですかぁっ!
電車通勤で片道1時間くらいかかる私にとって、通勤時間は最高のリスニングタイムであり、その至高のひと時を奪われることは以下略。

ということで今回はコード自体を交換してみた。

イヤフォン、ヘッドフォンのコードにはリッツ線がよく使われていますが、当店では取り扱いしておりません。なので細径シールドケーブルを使うことにしました。

3bon
ステレオ分岐前に、KPPV-SW 13/0.08mm ×2芯
ステレオ分岐後に、KPPV-SW 13/0.08mm ×1芯
を使用します。

ちなみに、今回の場合はシールド線である必要はありません。また、こちらはスパイラルシールドとなってるので曲げによるシールドの乱れが発生する可能性があります。

じゃあなんで?
と言うのも、ほんとはしなやかなロボットケーブルを使いたかったのですが、K27iのスピーカー部分に使われているブッシュに通るロボットケーブルがなかったため、上記のシールドケーブルとなりました。
カバンに入れるときなど、コードがあまり曲がりすぎないよう注意する必要がありますが、その分、もともと使われていたリッツ線より耐久性はあるかと思われます。

あとK27iには、コードの中間にこんなヴォリュームが着いていて、便利っちゃあ便利ですが、トラブルの原因になりかねないので(めんどくさそうなので)取り除きます。大切にしまってまたなんかに使いましょう。
中間ヴぉる


まず分岐部分のはんだ付け。

よびはんだよびはんだ2 びにて

L、R それぞれの芯線をからげてから、多めに予備はんだした部分でつなぎ合わせて、ビニテで絶縁します。

そしてグランドライン。

グランド アルミ箔ぐらんど2

こちらもあらかじめはんだで絡げてからつなぎ合わせるのですが、すでに加工済みの芯線にはんだごての熱が伝わらないように、アルミホイルで保護してあげます。アルミなので、はんだはのりません。

L、R、グランドが接続し終わりました。
接続部分に、ギボシ端子のソケットと圧着スリーブを取り付けて、テンションがかかっても折れないように強くします。
ぎぼし

仕上げに強力接着のエーモンの防水収縮チューブをかぶせて、引っ張りに対する強度を上げます。
つべかぶせた

チューブから溶け出した接着剤はカッターなどで丁寧に取り除きます。


次はスピーカ部分のはんだ付け。

まず元のはんだを除去しようとしたのですが、こてを当てたらホットボンドらしきものとはんだが一緒に溶けてブクブクしだしたので、除去はあきらめて、上からはんだを増殖することにしました。

ここで注意!
何も考えずに元のコードを切り取ってしまったのですが、スピーカーを2個以上接続する場合、極性を合わせてやらないとダメです。極性を合わせないと、音が鳴らないことはないのですが、面白いことになるとは思います。幸い赤色のしるしで極性をあらわしていたので助かりました。AKGの中の人に感謝。
すぴーかースピーカーずーむ

赤のしるしが、もともとホット側だったのかコールド側だったのかはわかりませんが、とりあえず、どちらかに揃えてやればいいです。ということで赤色のしるし側をグランドにしました。事前にコード抜け防止のため短めに切った熱収縮チューブを通してます。


最後は、ピンプラグ。こちらにはノイトリックのNTP3RCを使います。
のいとりっく
今までの作業に比べると非常にはんだ付けしやすいです。

じゃーん
ふぃにっしゅ

完成しました!
うむ、我ながらなかなかの出来栄え・・・

まだまだ音は出るのに、コードがダメになったからもう使えないなんて、もったいないですよね。
それから最近のイヤホン、ヘッドホンはあらかじめコードを長めにしているのが多いのですが、自分好みの長さにすることもできるのもポイントです。

どうでしょう、今回の部材はすべてシリコン4Fで調達可能です。全部で900円弱でした。
普段はんだ付け等をされない方でも分かりやすいように説明したつもりですが、作業自体は単純な半田付けの繰り返しです。ただ、通すものを通すのを忘れたりしないように注意して、あなたもレッツトライ!


担当:鈴木

[追記]新店移行に伴い扱いフロアが変更しております。
2011年6月1日現在こちらの商品は3Fにて扱っております。

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