鳴り物光り物のご紹介。歴史再発見

2012年03月28日

MUSES(ミューズ) 4姉妹揃いぶみ!!

オヤジ部です。

シリコンハウス2階にJRC(新日本無線)のオーディオ用オペアンプ
「MUSES 8920」が入荷しました。

長女の「MUSES 01」と次女の「MUSES 02」それに3女の「MUSES
8820」はほぼ同時に発売されて、いまや高音質オペアンプとして
の地位を確保した感があります。

次女と3女は「バイポーラTr入力」なので、当然の順序として
「FET入力」である「01」の妹の誕生が待たれていたわけですが
やっとその願いが叶った・・というわけです。


プリアンプ01・MUSES 01 FET入力 ¥3,500-

・MUSES 8920 FET入力 ¥480-(新入荷)

・MUSES 02  バイポーラTr入力 ¥3,400-

・MUSES 8820 バイポーラTr入力 ¥400-


さっそく「音」を聴いてみましたのでレポートさせていただきます。
・・・と言えばカンタンそうですが、それまでの準備が大変でした。
ミューズ4姉妹に対して失礼にならないレベルのパーツを集めて
、フラットアンプの基板をつくるところから始まります。
回路は教科書通りの非反転増幅回路です。

プリアンプ02
プリアンプ03
ユニバーサル基板に組み込んだフラットアンプ  

カップリングコンデンサーはドイツ「WIMA」社のポリエステルフィルム。
抵抗は米国「VISHAY」社のDALE金属皮膜を採用。
負帰還抵抗(R2)はネジ端子止めにして、ゲイン調整がカンタンに行えるよう考慮しました。

電源部もミューズ4姉妹のご機嫌を損ねないよう、オーディオ用パーツを
厳選したものを製作しました。

プリアンプ04
ショットキーバリアダイオード4本でブリッジ整流したあと「東信」Jovial
ケミコンで平滑し、「7815」と「7915」で定電圧化して±15Vを得ています。
                                 
出力段には固体電解コンデンサーの「OSコン」をおごっているほか、発振
防止コンデンサーにも「WIMA」を採用しています。

フラットアンプも電源部もすべてのパーツはシリコンハウス2階と3階で
揃えることができます。電源ON-OFF時のポップノイズを防止するために
「ミューティング回路基板」も製作してアクリルケース(試作品です)に
収めてプリアンプが完成しました。

プリアンプ05
↑MUSES 4姉妹を試聴するために製作したプリアンプ配線が最短になる
レイアウトとし、信号ラインにはすべて「単線」を採用しています。


続いてプリアンプ以外の試聴機器をカンタンにご紹介。
今回は音楽を楽しむのが目的ではないので、ミューズ4姉妹の音の
すべてをさらけ出せるよう「高解像度」で定評のある機器を
セレクトしてみました。

スピーカーは低域から高域まで音量に左右されずにすべての音を
克明に描きだす大型スタジオモニターの「JBL4333A」
プリアンプ06

と、位相特性に
徹底してこだわり、定位の良さではピカイチの「THEAL CS1,6」
プリアンプ07


アンプは高解像度&ハイスピードで定評あるスイス「ゴールドムンド」社の中でもMOS-FETシングルプッシュで解像度No-1と言える「ミメイシスSR」
プリアンプ08

CDプレーヤーはこれまた高解像度最右翼「ESOTERIC」社の「X-30」をチョイスしました。
プリアンプ14

電源は単相三線200Vを1,000VAの大型Rコアトランスで100Vに
降圧したものを上記機器用として使用し、他の家電機器からの
影響を受けないようにしています。

スピーカーケーブルは米国「ベルデン」9497
(シリコンハウス価格 ¥270-/m)

ラインケーブルも「ベルデン」88760
(シリコンハウス価格 ¥450-/m)


いよいよ試聴です。
私の耳は各オペアンプの絶対評価ができるレベルではありませんし、
機器の音もその日の温度や湿度に影響されますので、モノサシになる
オペアンプ2モデルとの相対評価をすることにします。

まずはソフトな音の最右翼バーブラウン「OPA2604」
(シリコンハウス価格 ¥630-)を聴きます。
フルオーケストラもバロックもジャズボーカルもフワッと漂うような
ソフトな音で、全段FET構成ならでは・・・
クラシックファンに特に支持されているのも頷けます。


続いてはカチッと硬質な音で定評のあるバーブラウン「OPA2134」
(シリコンハウス価格 ¥367-)を聴きます。
OPA2604よりも視界は若干狭くなりますが、そのぶん中域が充実して
音が前に出てきます。
ライブハウスのような臨場感を求める人にはピッタリの音ですね。

で、「長さ1mの音のモノサシ」があると仮定して、OPA2604をいちばん
左に置きます。そしてOPA2134をいちばん右に置きます。
MUSES 4姉妹はこのモノサシのどのあたりに位置するのかを意識しつつ
試聴することにします。


MUSES 01・・・モノサシの中央からややOPA2604寄り
に位置します。OPA2604のソフトさはそのままに、
音の線を少し細くして、より広がりをもたせた感じです。
OPA2604よりも高品位な音であることはすぐにわかります。
緻密で繊細な音を好まれる方にはベストチョイスでは
ないでしょうか。


MUSES8920・・・01姉と同じ傾向ですが、さらに繊細に
なった感じです。この価格にしては立派な音(ハイエンド
の仲間入りができる音)だといえるでしょう。


MUSES02・・・モノサシの中央からややOPA2134寄りに
位置します。スカッと見通しの良い音なのに適度に
ソフトで、かつ音像が左右にスッと広がります。
それでいて各楽器の定位がピシッと決まります。
ジャズボーカルやポップスものには相性ピッタリですし、
ヨーロッパ系のスピーカーをもう少しメリハリよく
鳴らしたい方にもおすすめです。


MUSES8820・・・02姉と同じ傾向ですが若干音の線が
細くなります。これまた価格を超えた音だと思います。



私は「サリナ・ジョーンズ」が歌う「オータム・リーブス」を機器や
パーツの音質テスト用によく使用します。

曲の途中に「枯葉が舞い落ちる様子」を表現するためにステージ中ほど
のやや左上から「トライアングル」が消えそうな音量でチリンチリンと
降り注ぐところがあるのですが、今回も各オペアンプの性格の違いを
おもしろいほどさらけ出してくれました。

完成度の高いオペアンプは低音がどう、高音がどう・・というレベル
ではなくて、超高域の音像定位や空気感の違いを聞き分けるのが
ポイントになります。

MUSES4姉妹はICのベースとなるリードフレームに無酸素銅を採用
したり、チャンネルセパレーション特性にこだわったり・・
というのがセールスポイントですが、それらのことが頷ける音に
なっていると思います。

ちなみに、1個100円以下で買える汎用オペアンプでは音場がグッと狭く
なって、音が縮こまった感じになりますし、この消えゆくような
トライアングルの音が本当に聞こえないものもあります。

と、ここで終わったらベテランマニアからはブーイングものですね。
「横綱はどうした!!」と言われることは十分に想定しております。

というわけでバーブラウン「OPA627」
(シリコンハウス価格 ¥4,320-)の登場です。
ところが困ったことにOPA627はシングルタイプしかありませんので、
このフラットアンプ基板にはそのまま使用することができません。

でもご安心を・・・シリコクハウス2階には「シングル⇒デュアル
変換基板」があるんです。

)プリアンプ15
連結ピン ¥70-
シングル⇒デュアル変換基板 ¥300-

プリアンプ10
8Pソケット(\20-)を介してOPA627を2連装したところ合計で¥9,050-
になりますが、真空管に比べたらカワイイもんですね。


で、OPA627の音ですが、MUSES02と良く似た傾向です。
ソフトなのにクリア、視界が広いのに定位バッチリ・・・MUSES02
よりも重厚感があって何よりも音に「品」と「華」があります。


「オータム・リーブス」のトライアングルは金属棒を叩く音では
なくて「金粉」を撒き散らしたような美音になっています。

OPA627は回路パターンをエッチングした後にレーザーでトリミング
をして導体の側面を滑らかにしたり・・・とお金をかけてアナログ的手法を取り入れている効果なのかな・・・と思います。

(上記音質に関する内容は私の個人的な意見です)

ここでまたベテランマニアからの声が聞こえそうです。
「12AT7」のSRPPと比較したらどうなんだ?・・・「12AU7」の
カソードフォロワーは?・・・「2SK79」(V-FET)のSRPPは?・・・
などなど、たかがフラットアンプといえどもまだまだ強敵は
たくさんいます。

これらとの比較試聴結果を語りだしますとブログの範囲を逸脱します
ので、また店頭で個々にお話しさせていただければ・・・と思います。

アンプの心臓部であるオペアンプや周辺パーツを吟味して、自分だけ
の音作りをする・・・というのはクラフトオーディオ・ファンだけに
与えられた特権ですね。

皆様もぜひこの深みにハマッて、楽しんでいただければ・・・と思います。

以上オヤジ部でした。

*最後にワンポイントアドバイス

オペアンプの足はデリケートなので、何度も抜き差しするときは
「8Pinソケット」(シリコンハウス価格 ¥50-)を途中にいれておく
ことをおすすめします。
プリアンプ11

オペアンプを引き抜くのに便利な専用工具
「IC抜き」(シリコンハウス価格 ¥504-)
icex

不覚にも曲がってしまったオペアンプの足を修正するスグレもの、
その名も「ピンそろった」(シリコンハウス価格 ¥934-)
プリアンプ13


担当:小椋

共立エレショップにも登録しましたので、通販ご希望の方は
ご利用ください。
2回路入J-FET入力高音質オペアンプ MUSES01D
2回路入バイポーラ入力高音質オペアンプ MUSES02D
2回路高音質オペアンプ MUSES8820
2回路入りオーディオ用J-FET入力高音質オペアンプ MUSES8920D
ピンそろった ICS-01


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