2012年10月05日

電子工作の新たな地平。こいつはシュゲー!

中学校では『技術家庭科』とひとくくりにされて授業を受ける電子工作ではございますが、当時は『技術と家庭科が別々ならもっと成績が上がるのに!』と言った声を男女問わず聞いたモノです。
確かに『技術科目』は男の、『家庭科目』は女の得意分野という考え方が未だに残っている部分も多いのではないかと思います。
しかし一人暮らしで家事をして、仕事で電子工作に関わってみると、意外と両者の共通点が見えてくるものです。
特に電子工作と料理はその手順や考え方はほとんど同じようにも思える訳です。

と言う訳で本日は。
家庭科と技術科の融合。LilyPad商品の紹介でございます。

と、まぁ、いつもならココで商品の写真が出るんですが。
『LilyPad(リリーパッド)』というのは特定の商品のことではなく、『ファッションとエレクトロニクスの融合』をテーマに作られた商品群のことでして、『これがLilypPadでござい』と言う商品が無いので今回は写真は無いんですね。
と言う訳でこの『LilyPad』。その最大の特徴は、配線材料として電気を流す縫い糸『導電糸』を使い、電子部品を縫い付けていくことにございます。

噂の導電糸

その為、LilyPad系の商品には縫い付け用の大きな穴が基板上に開けられています。

左右に大きな穴が開いているのが見える

衣服のジャマにならないよう部品が基板の片側に集中して付けられているのも特長です。

しかし普段からハンダゴテを握って工作していると、糸で縫い付けるだけなんて不安で仕方ないと言う方もいらっしゃるでしょう。

と言う訳で、試してみた。

使うのは青色LED『DEV-10045』。これの両端に導電糸を結びつけて電気を流します。

固結びですらない

ホント簡単に結んだだけ。この導電糸にミノムシクリップで電気を注入。

はい点灯

見事に光りました。
まぁ電子工作というと仰々しく聞こえますが、電気を流す物同士が触れ合っていればそこに電気が流れてちゃんと動作するんですよね。
後は電圧と電気の方向(プラスとマイナス)さえ間違えなければ簡単なことならすぐに出来るようになります。
こうして見ると『電気』と言っても根本的なところは単純なんだと感じてもらえるのではないかと。

とココで。調子に乗って同じ要領でLED各色のデモを作ってみました。
現在店頭にLilyPad用のLEDが赤・青・白・緑・黄・紫の6色有りまして、ソレを全部ハンダ付け無しで光らせて展示しておこうという試みでございます。
手順は上の実験の応用。
各色のLEDの端に導電糸を結びつけて箱の中に吊すだけ。たったそれだけ。
つまりはこう↓。

結んだだけです。安上がりな工作

余った導電糸が垂れてショートしたりほつれて外れたりしたらイヤなのでセロテで止めましたが、どこにもハンダは使っておりません。
実際布に縫い付ける時にはボタンを付けるみたいにシッカリと縫い付けるのでこんな不細工な処理は必要ありません。

ちなみに電源はと言うと、各LEDに繋がった導電糸をまとめて括って、そこにミノムシクリップで電源を供給しました。

簡単すぎて鼻で笑われました

コレもちゃんとした並列つなぎでございます。
製作時間は1時間ほど。ほとんど糸を結んで箱に通す作業の時間です。

最近はコスプレイヤーさんの中にも光る衣装を作りたいと言う要望が増えていると聞きます。
裁縫は得意だけど電子工作は全くやったことが無くて不安!と言う方も多いことでしょう。
しかしこのLilyPadなら、自慢の裁縫技術と簡単な電気知識さえあれば大丈夫です。
もちろんLilyPad初心者のための書籍も店頭にございます。

関連書籍です

『LilyPad』というと『マイコンを使ってプログラミングで云々』と難しそうなイメージを持つ方もいるかも知れませんが、LEDを光らせるくらいならマイコンとか必要ありません。LED縫い付けて電気流せば光るんです。たったそれだけです。
やってみれば意外と簡単なのは技術科目も家庭科目も同じです。
冬のイベントまでまだ時間がありますので、今の内から挑戦してみてはいかがでしょうか。
手芸感覚で楽しめる電子工作『LilyPad』。電子工作の新たなカタチでございます。

導電糸のでかい巻きミシンで使い易いボビン巻

LilyPad商品群LilyPad部品群

<記事:伊東>

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