2015年02月10日

大きい工具で細かい圧着をしてみる

時々ですが、店頭で販売する商品の付属品だとか、ちょっとしたオプションパーツとして加工ケーブルを作る事があります。

たまにこういうの作って販売してます

最近上記のような加工ケーブルを何本か作りました。
コネクタ自体は2.5mmピッチの小さなものなので、普段はエンジニアの『PA-09』を使って加工をします。
しかし最近『PAD』シリーズの記事を書いていたこともあり、果たしてどちらが使いやすいのか、本当に大きい工具は小さいコネクタには使いにくいのかを試してみました。

比較するのはこの2本。

小さい方が使いやすそうに見える

最近何度か紹介しておりますエンジニアの『PAD』シリーズ最小ダイスの『PAD-11』と個人的に愛着のある精密圧着ペンチ『PA-09』でございます。
こうしてダイスを比べてみると、『PAD-11』の方がダイスサイズが多く、圧着できるコネクタが多いんですね。
『PA-09』では『1.4』と言うダイスがありますが、『PAD-11』ではその場所が『1.3』になっているのも興味深いところです。
何かあったんでしょうかね?

圧着精度はどちらもなかなかのものです。

PAD-11で圧着してみたPA-09で圧着してみた

どちらの工具でも芯線側を『1.6』で、被覆側を『1.9』で圧着してみました。
『PA-09』の圧着結果が少しひしゃげているのはおそらく使い込んだ『PA-09』で圧着したせいだと思います。

で、使い比べてみた感想ですが。
思ったほど『PAD-11』は使いにくくはありませんでした。
重さにしても『PA-09』が135gなのに対して『PAD-11』は244gと100g少ししか変わりません。
それぞれの工具で80本程度圧着してみましたが、疲労感はほとんど変わりませんでした。
正直、バネの感触は『PAD-11』の方が良好で、その辺りが疲労感の軽減に大きく貢献しているのではないかと思いました。

惜しむらくは『PAD-11』にはちょっとコンタクトピンを挟む場所がない点で、少し開いたコンタクトピン、つまり『V』字になった圧着部分をちょっと挟んで『U』字に修正したいときにチャチャっと挟めないんですよ。
ココが唯一『PA-09』に劣るところではないかと思います。
まぁ、慣れてしまえば『PAD-11』でも圧着部分の修正はチャチャっとできるようになるんですけどね。

慣れればこういう事もできるようになります

と言う訳で。
大きい工具で小さなコンタクトピンを圧着してみた訳ですが。
結論から言うと『PAD-11』くらいの大きさでは苦にならない事が分かりました。
そもそもオープンバレル用圧着工具のロングセラー、ホーザンの『P-706』でも重量は200gある訳ですから、244gの『PAD-11』が突出して重たいという事もございません。
むしろ精度の高いダイスでサクサク圧着で来ますし、バネの感触やホールド感も良好なのでいろんなコンタクトピンを圧着する可能性のある人には『PA-09』よりも『PAD-11』の方がおススメできます。

そんなこんなで、『PAD-11』を『大きいから』と言う理由で敬遠していた人には自信を持って『そんなことありませんよ!』と言えるようになりました。

3階でも置いてます

<記事:伊東>

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この記事へのコメント

1. Posted by Mちゃん   2015年02月11日 18:45
PAD-11先日買いました。

絶対紛失するので
ダイス交換用の六角レンチを収める所が
グリップ部にあれば良いと思いました。
またPA-09もありますが、100グラムの差は
極小コンタクトピンにはやはり重かったです。

使い込んでないのでまだ評価は早急ですが、
ちょっとかしめるには自分には高いかもしれません。
もちろん、個人の感想です。